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TRPG]難しく書いてある

 RPGamerの最新号が届きました。ただ今、読んでおります。いつもながら記事が濃いですね。まあ、どうせベテランが買う雑誌なのだから(偏見)、もっと濃くても良いですけれど。初心書向けの説明や前提知識を省いてスリム化すればするほど、一般層には不親切になる反面、ある程度歴の長い者には読み易くなりますからね。

 そういえば、TRPGサイトについて、簡単なことを難しく書くサイトは駄目で、難しいことでも容易に読めるように書くのが良いサイト、と評価する人がいます。論考サイトに対して「難しく書いているけれど、中身ないじゃん」とか「内容が難しくてわからない。そんなこと考える必要あるの?」と批難気味に意見を述べる人も、よく見かけます。

 一般層を意識するなら、誰にでも分かり易い書き方をするべきなので、上記の意見はもっともでしょう。けれども、書き手がわざと、難しく書いている可能性も考慮するべきだと思いますよ。書き手の文体には、読み手を選定する意図が含まれている、とは考えられないでしょうか?

 簡単な例ですが、私がよくやるのは、プロフィールの文字を詰めて、準一級程度の漢字を使い読みづらく書く手法です。これで私にあまり興味のない人は、プロフィールを読む可能性が少なくなりますね。あとは、専門用語を入れて書く。これで門外漢は読み手として想定していませんよ~、という意思表示を暗に行なうわけです。

 ですから、「難しく書いてある」ことをマイナス要素としてのみ捉えて批判する方は、始めから自分が読み手として想定されていなかったり、書き手の眼中に無い可能性も考慮しておかないと、書き手からは、部外者が何か見当違いなことを喚いているようにしか見えない可能性がありますので、注意が必要ですね。