マスター・アンド・コマンダー

 劇場の予告で「さては、子供いっぱいのドリーム船が、戦争という現実に打ちのめされつつも、先生役の船長と生徒役の兵士達とが、心の交流を通して培った絆を作用させて、最後には希望を感じさせる爽やかなエンディングを見せてくれる物語だな?」と勝手に予想していましたが、子供ばかりの船ではなかったのでビックリ。
 ジュブナイル的な空気は無いですね。かってに勘違いしていた部分あり。監督は「いまを生きる」のピーター・ウィアーだったらしいです(後で知りました)。物語は「いまを生きる」ほど濃くは無いですけれど、展開が分かり易くて、盛り上がりどころも確り演出されていたため、深く考えなくても楽しめる娯楽作品として完成度が高く、単純に面白かったです。
 また、リアル海皇記が見たくなるほど、雰囲気だっぷりに海が描かれており、その臨場感は一見の価値があったことを付け加えておきます。