馬鹿と言われた経験

 私がTRPGのプレイ中に「馬鹿」といわれたのに、こんな事があった。

 システムはSW。メンツはサークルの人間で、時間は夜。シナリオ自大は「魔法王国時代に建てられた魔術師の搭の遺跡を探索する」というもの。まず、パーティは一階目のフロアで足止めをくらった。魔術師の搭、とあってソーサラーの魔力探知でフロアを全部見回った後、シーフが発見した隠し扉の向こうにあった魔法で閉じられた扉が怪しい、という話になった時である。

 私「魔力探知で見つからないようだから、今度はしらみつぶしにシーフ技能で探索してみよう」

  と提案した私に、その言葉は投げかけられた。

 PL「馬鹿かっ!? 知らないのか、魔法王国時代にはそいう盗賊の業は卑賤なものとして(以下略)」

 まあ、要約すると、魔法王国時代の遺跡にシーフ技能が意味がないのが常識らしく、そんなものも 知らない私に対する叱責、のつもりらしかったです。――ええ、色々、限界だと思いました。

 「馬鹿」に限らず、攻撃的であったり、否定的、あるいは相手を貶める言葉は、コンベンションの会場でも、よく飛び交っています。
 それらは、たとえキャラクターの台詞でも、物も言い様で、角がたつこともあれば、冗談として流される場合もあります。プレイヤーの台詞か、キャラクターの台詞か、そして、その言葉がニュアンスによって、どのように受け取られる可能性があるのか? 誤解され易いと自認する人は、言葉を発する前に、一拍おいて、それらについて考える癖をつけると良いでしょう。
 初歩的な問題ではありますが、コミュニケーションの基本にして、最も大切な技術ではないでしょうか。プロのレベルでも、新ソードのノリス苛め疑惑とか、フォーチューンのミリア知力3だとか・・・・よく耳にしますけれど、ことの真偽は定かではありませんが、たとえ知り合い同士がふざけて、戯れあっているだけでも、端から見て不快(あるいは不審)に受け取られかねない言動は、やはり最低限、公衆の場では控えるべきだと思います。
 もっとも私は、プロの腕を信頼(妄信)している消費者なので、新ソードやフォーチューンのアレやコレやは、卓の現場では険悪なものでは無かった・・・はず!w と考えています。少なくとも、読み物として批難される類の「言葉の応酬」ではないと思うのですよ。
 ただ私が、あれをコンベンションの隣りの卓で見かけたとしたら、卓内で合意の上だとしても、引いてしまうでしょうね。たぶん。まあ、TRPGは卓外に「見せるもの」ではなく、卓内で「楽しむもの」なので、賛否分かれる部分だとは思いますが。
 さて、貴方なら、どこまでを許容範囲と考えますか?