美形の演じかた

 >報告っつーほどじゃないけど、うちのサークルの女プレーヤーさんにも、美形貴族無敵キャラ (吸血貴族、ライフパスで古の血統etc)やりたがり、COOLに決めようとする人がいる。

 で、そのCOOLっぷりといえば、二言めには「ふっ、惨めだね」「ふんっ、笑えるな」「ははは、やはりその程度か」「ふぅ、愚かな・・・」

 それを敵ではなく味方NPC&ヒロインに連発。あ、他のPCや、一応敵にも飛ばすか。ムギャオーした古参メンバーが、「NPCや他のPCに最低限の敬意をはらえ。不愉快ばら撒くな(要約)」と言うと、「そういうキャラですから」「このヒロイン、うざいんで」「このキャラ的には(ry」

 COOL以前に、プレイヤーとして周囲に不快感撒き散らすのはどうかと。女性プレーヤー全てがこうではないのは分かっちゃいるのですが。

 >困ったちゃんに男女の別はないからな。馬鹿な男PLに遭遇したこともあれば、賢い女性PLと遊んだこともある。その逆も真なりで。

 >うちの鳥取ではそういうPCは大概「○○がまた言ってるぜ」「まあ○○だからなぁ」「(NPCに)ゴメンな、○○ってああいう奴なんだ」という対応をされる。

 >メタプレイが出来てないと言ってやれ。と、いうか。「NPCや他のPCに最低限の敬意をはらえ。不愉快ばら撒くな(要約)」じゃなく、「NPCや他のPCを馬鹿にした発言でPLやGMに不愉快ばら撒くな(要約)」と、言った方がいいと思うぞ。

 >見下しRPするやつほど、自分がそういうネタの的にされるとムギャオーするんだよな。他人はネタにしても自分がネタにされるのが我慢できないとゆー。

 >「美形貴族無敵キャラ」のできないシステムでやればいいんじゃね?

 >むしろ、システム的に「美形」や「貴族」や「無敵」がリーソースとして存在したほうが制限できるんじゃないか? がーぷすとか。

 >「美形キャラ」っていうカテゴリーは、ネタ抜きでやるには、個性が薄っぺらすぎて、やるのも出すのも願い下げだなぁ。個人的には。とりあえず、美形キャラやりたきゃ、セリフの最初に「フッ」を付けてれば人畜無害。

 >美形は難しいな。美形っぽい演出ってなかなかできないしな。

 >マジメに演出すると普通にギャグになるしな。w

  @一人称が「美しい私」

  @笑うと歯が光る

  @ヘルメットを脱ぐと長髪がなびいて汗の玉がキラリ

  @髪の毛をかきあげつつ「フッ」

  @顔に傷を付けられて「私の美しい顔にィィィ!!」

 >自分に言及する時は「美しい」を枕につけろと要求したりな

 >美形キャラだけならいいけど、そこにオプションがいっぱいついてくるからウザイんだよね。「美形だから」というだけで飛びぬけた個性だと勘違いしてる女性プレイヤーは見ててつらい。

 >男→ロリ、女→美形ってのが典型的なキャラ立て失敗例その1かにゃ?

 >自称美形っていうだけならルール的に何の効果も無いからゲーム的に困らないんだけど、そういう「何の効果もない」美形を理由に交渉を有利に運ぼうとする奴は困ったチャン確定。そういう「何の効果もない」美形に(NPCの反応などで)効果をつけてしまうGMは困ったチャン予備軍。

 >美形キャラが交渉の判定に成功して、「甘いマスクで魅了する」とか演出すると周りも「ああ、そういえばそいつ美形って設定だっけ」「そうだよ」そんな鳥取。ルール優先演出後付け

 TRPGには、様々な楽しみ方があります。中には、プレイヤーとPCとが、視点や感情、価値観などを同調させることで、物語を楽しむプレイスタイルもあります。

 しかし、人によっては、時と場合に合わせて、同調(シンクロ)のオンとオフを、巧く切り替えることが出来ないために、PCを馬鹿にされると、自分自身が馬鹿にされたように錯覚して、憤ることも ままあるようです。また、相手PCの言動や思想と、相手プレイヤーのそれとを混同してしまうケースが、時折、見うけられます。

 たしかに、よく知らない人とのプレイでは、相手の発言の意図は察しづらいですから、面と向かって「ふっ、惨めだね」「ふんっ、笑えるな」「ははは、やはりその程度か」「ふぅ、愚かな・・・」といった発言をされると、単に無礼なプレイヤーなのでは? と疑っても、不思議はありませんね。

 また、もとより見下し系のキャラが嫌いな人がいるかも知れません(好みの問題なので難しいところですが)。あるいは、他のプレイヤーが聞いて不快な思いをする可能性のある台詞を多用するのは、周囲に配慮しない自分本位なキャラの立て方ではないか? と思われても仕方がないでしょう。

 誰かが見下し系キャラを演じると、クールなキャラや、判定の失敗で和めるマスコット的キャラを演じようとしている他のPCの、きまりが悪くなってしまう可能性もあります。うーむ。前途多難なり、見下しキャラ。

 上記のような、様々な理由により、他者を見下したり、差別したり、傲慢な態度をとる、一般的に不快とされる要素をはらんだキャラクターを、角を立てずに演出するのは、とても難しいことです。信頼のできる仲間内でないかぎり、事前の調整は必須ですね。

 事前に「このキャラクターは、差別主義者です。物語の中で他のPCたちと触れ合うことによって、自分の過ちに気づく演出を行う予定です」だとか「ゲハハ! 俺様はテメーみてえな凡キャラとは格が違うぜ。先に言っておくがな、俺様は善人なんかじゃねえぞ。人間ですらねえ。モラルだの正義感だの、英雄的な行為だのと、いくらわめこうが指図は受けないぜ。プレイ中は容赦なく怒鳴る!なじる!ひねり潰す!・・・・・こんなキャラにしたいのですが、乱暴なキャラクター発言は好ましくない、と思われる方がいらっしゃいましたら、調整させていただきます」と言えば、トラブルを予防できると思います(ちょっと極端な例ですがw)

 キャラクターは、他者との関係の中で、表現されていくものです。一人で「そういうキャラですから」と納得していても、それが周囲に伝わっていなければ、意図した演出には映りません。メタプレイは重要ですね。



 私は可能であればですが、サブGMとかの位置に着かせてくれる方が有難いですねぇ。