Aの魔法陣

 待ちに待ったバージョン3です。当然、購入しました。「これ、どうやって遊ぶの?」という声も多いようですが(^^;)

 とりあえず、数人でざっとまわし読みしたが・・・これはすごそうだ。ページを開くたびに用意されているつっこみどころもあり、遊んで楽しいのかはプレイしてみないとわからないが、とりあえず読んでいるぶんにはすごく面白い。

 どう遊ぶと面白くなるのかどうもイメージできませんでした(^ ^;。

 たしかに、このゲームは一見してゲテモノです(えー)。しかし、よく読むと、特に新しいモノではないことに気づくはずです。これは、何の変哲も無いただのTRPGです。ただのTRPGだからこそ、面白いし、凄い作品なのですが・・・

 無名世界観が分からないし、勧めてくる人も熱心すぎて怖いし、公式掲示板の会話が意味不明で入りづらい・・・と感じている方も、避けることはありません。私は無名世界観なんてこれっぽっちも知らないし、公式掲示板には書き込みどころか、読みに立ち寄ることすらめったにありません。ただ、一人のTRPG好きとして、Aの魔法陣のシステムに惚れました。

 勧め方があまりに熱心なため、怖いと言われたりするけれどw 初心者、TRPGのプレイに多くの時間を割けない人、TRPGが好きで好きで仕方が無い人などに、お勧めの一品ですよ。TRPGを長年経験している人ほど、このシンプルで奥深い構造の良さを理解してくださると思います(たぶん)。

 Aの魔法陣を知るひとつの手がかりとして、以下のリンクをたどれば、体験者の生の声が聞けます。参考にどうぞ。

 Aの魔法陣とは何か、という問いかけに私は「良く出来たTRPGのシステムだよ」と答える。今日はその話。

 面白い。とても面白いが人を選ぶことは間違いない。

 AマホはPCの不得意なことをやらせると面白いよな……という目論みがあったのだが

 口プロレスになりそうとのことだが,その辺の相性が悪そうなら,万能成功判定要素,ロールプレイボーナス及び罰則規定等を駆使してそのセッションは切り抜けて,次からは一緒にプレイしないというのがルール的に正しいように読める

 Aの魔方陣を初プレイしたので、友人とメッセで話をした。そのやり取りが、すごく分かりやすい説明になっていたので、友人の了解を取ってここに記載する。

 コマンド入力型アドベンチャーに近いと思います。

 よし、一度やってみて大体分かった。

 Aの魔法陣が分らない&初めて人のために、自分なりに説明してみたいと思います。

 この素晴らしい”キット”を使って、色々と試してみて欲しい

 以下は、Aの魔法陣を読んだ方々の感想。もちろん、良い部分だけではなくて、Aの魔法陣が苦手とする遊び方もありますし、そもそもAの魔法陣が得意とする遊び方は求めていないとか、むしろ、遊びづらいと感じる人もいます。そういった部分も含めて、とても参考になる意見です。

 ルールブックにも書いてありますとおり,従来のタイプのシナリオを遊ぼうという場合は既存のRPGシステムでやった方がずっと楽しく手軽に遊べると思います。

 「Aの魔法陣こそがTRPGの目指すべき理想の形なのか」という問いに対して、即座にイェスと答えることはできないだろう。この手の革新的なシステムの常で、好き嫌いもはっきり分かれるに違いない。

 読んだ感じ、PCとPLの関係が妙に不安定に感じるんですよね。

 友人が「世界を言葉で表現する」ってヴィトゲンシュタインなんだろうけれど、確かに面白い発想なのだろうが、正直SD(GM)次第に恣意的に判断されすぎる危険性がある。

 おお、でみさんが、また素晴らしく分かりやすい解説をしてくれています。

 色々な方の"Aの魔法陣像"を拝見して、大変面白かったので、私も少し解説に挑んでみます。

 ところで、Aの魔法陣が、どうもシックリこない方々と、私の遊び方というか、システムの捉え方が、異なっている気がしてきました。例えば・・・

 要は口プロレスをルール化したって"ことにしか見えない"のよ。

 Aの魔法陣におけるSDは敵ではないし、プレイを重ねた(外延接近戦を続けた)場合、くちプロレスを仕掛ける必要も無くなるはずです。むしろ、プレイを重ねた(外延接近戦を続けた)結果、たどりつく境地は、自分が納得いく成功要素の説明を自分自身に対してできるか?という部分が鍵になると考えています。

 例えるなら、しりとりと同じで、つまったら負けという感覚。この、つまるという感覚は、自分自身が一番分かっているので、自分自身を納得させる行為として、口先だけの、くちプロレスは通用しなくなる。自分をくちで言いくるめることはできないので、くちプロレスではなく、自主的な制限のもと、成功要素をピースとしたパズルを組んでいく感覚になります。SDは、自分の自主的な制限を緩めないように監視してもらう、客観の役割を担っているにすぎません。

 この辺りの「自分との戦い」の感覚を、くちプロレスと定義するなら、くちプロレスで正解なんですけど、どうもSD相手の言葉の格闘を想像して、くちプロレスと言っている人が多い気がするのですが・・・理屈をこね回してSDを納得させる意味でのくちプロレスは、ゲームが進めば必要なくなるということを、経験者は知っているはずです。

 まあ、うぃんぐさんの懸念はもっともで、コンベなんかで共通認識を作るのが難しいSDと遭遇した場合は、くちプロレスで撃破するしかなくなるんですけどねw

 それと・・・

 もう少しダイスの楽しみがあったほうが、すきだな。

 という感想にしても、結局はSDの運用次第で、Aの魔法陣のシステム自体には、ダイスの楽しさがあると思うんです。私はダイスをふるのが楽しいし、ダイスをふって成功させるか、ダイスをふらずに中間判定にするか考えることも楽しいです。MをどんなTに分割して、それぞれに対して、どのようにダイスを使ったり使わなかったりしつつ攻めていくか考えるのも楽しいです。

 まあ、そういう意味じゃなくて、根本的にこのシステムのダイスの有様に、ダイスの楽しみが足りていないという見解なのかもしれませんが。「えー?十分楽しめるのにー!」と思う人間から見ると、遊び方が私と違うのかな?と穿ってしまうのでございます。

 まだ遊んではいないのでルルブからの印象を中心に書きます。実際に遊んでみた感想と違うのは仕方がないと思っといてください。

 FEARゲーに似ているという意見が興味深いです。yatukazeさんは、よく面白いエントリを書くので注目しております。

 ただ、個人的に「目的が先に提示され、規定されたターン制限(一人一回の行動宣言を一周で1ターン)の中で一行動ごとに達成値を足していき、その合計が目標値を上回ればゲームクリアというもの」・・・という説明に激しく違和感あり。

 達成できた行為(ゲームを通しての目標Mをクリアするための当面の目標Tを達成する行為)の難易度を足していき、その合計がゲームを通しての目標Mの難易度を上回ればゲームクリア、という説明なら、まだ分割の意味を含んでいそうだけれど。

 あと、目的を手探りで探していくAの魔法陣もプレイ可能だし、ルールブックにも例示されています。yatukazeさんは、知っていて、あえて書いているのだろうけれど、知らない人が読んで誤解しないように補足しておきます。

 数字ではなく、文章でコンセンサスをとるということでは、そういうことかなと思ってみた。

 このシステムの主眼は、他にシステムが無いのに第四世代を自称してるとか、口プロレスだとかそんな下らん些末事じゃなくて、“シナリオ”と、“マスターによるセッション誘導”の排除にあるはずなのだが

 Aマホのいいところは「自分のキャラクターが出来ることを考えて、それに合わせて演出を各自で行っていく」ことだと思います。

 やはりこのTRPGはSDにおける比重が高く、SD次第で面白くもつまらなくもなる。コンベンションのような不確定な人たちの集いでは上手くいかないかもしれない。

 プレイヤーより許可を頂くことが叶いましたので、5月12日に発売された『Aの魔法陣第三版』の、レクチャー込みのソロリプレイを公開します。

 TRPGのルールブックとは思えねえ、凄い価格破壊だ!

 TRPGやる「前」に意識の統一などを図る目的で使用すると良いかと思われます。思っただけだけど。

 スタートとゴールを作り、プレイヤー自身の手によってその間を埋める。故に「起承転結」の転が存在しないのではないかと危惧されます。

 類似システムがないのはやっかいだね。