ヴィンランド・サガ

 どの書評を見ても「あのプラネテスの・・・」という枕詞が、もれなく付いてくる、幸村氏の新作。プラネテスは一般に評価の高い作品でしたが、現在のところ、この「ヴィンランド・サガ」も、おおむね好評のようです。TRPG者からも、高い評価を受けていますね。多くのTRPG系ブログが絶賛しており、連載を追わずに単行本の発刊を待っていた私は、期待を膨らませていました。

 で、ようやく購読。うん。面白い。期待を裏切らないどころか、ますます今後の展開が気になってしまう内容でしたよ。読みながら、トロイを思い出しましたが、考えてみると、北欧、それもヴァイキングを扱った海洋もの(になるのかな?)なんて、今まで触れた経験がありませんでした。サーガなんて言われても、魔界塔士を思い浮かべてしまう始末。

 今も、何となくトロイ、パイレーツオブカリビアン海皇紀、ウォーターワールドと連想していって、どこにもヴァイキングが見当たらず、己の浅学さに頭が痛くなってきたところですw むしろ、連想がますますヴァイキングから離れていき、その救いようの無さを楽しんでいる自分がいる・・・。あ、思考がブレカナから、アルシャードに行きついた。ヴァイキングは、いったいどこへ・・・w

 まあ、それは兎も角、史実に基づくなら、今後、主人公はヴァイキングの首長となって、アメリカを目指すわけですね。プラネテス木星到達で物語を締めくくったのと同様に、ヴィンランド・サガも、アメリカという未到の地に渡って、物語を終えるのでしょうか。なるべくなら、長く続けて、本家本元の題材を使い、壮大なサーガを完成していただきたいものです。