アドリブとは

 >実際の意味は別にして、マスタリングの「アドリブ」ってどこまでを指すの?

  ・事前に何の用意もしないでセッション

  ・話の骨格だけ事前に考えてあとはその場で

  ・完全に想定外の展開になったとき

  ・NPCの台詞すべて

  ・紙に書いておかなかった事はすべて

 >基本的に、「GMはアドリブをするためにいる」と思う。話すべきことを全て書いて置けるなら、それこそコンピュータでも置いておけばいいからな。

 でも準備をする事はできる。例えばNPCとの会話をアドリブでする場合、「NPCのデータ」「目的、動機」「持っている情報」みたいなものが準備してあれば、その場面にあった台詞を出しやすいだろう。つまり、アドリブの割合を減らす事ができるということだ。

 準備をしていなければ、当然アドリブの割合は大きくなる。アドリブの割合が大きければ大きいほど、それは行き当たりばったりという事になり、失敗する可能性は高くなる。そういうアドリブ要素の多いマスタリングの事を、特に「アドリブ」と呼ぶんじゃないだろうか。

 >汎用的に使える「アドリブ」の定義なんて、無いorあっても汎用的過ぎて意味が無いとは思うが。

  ・NPCの思想や、現在進行中の事件、世界設定および、今回メインの事件以外の設定とシステム 運用。

 オレならこんな所か。具体的にはPLがメインの事件に乗ってこなかったり、予想外のアイディアで事態を改善した時に対応できるようにする事か。NPCのセリフなんかは思想が決まってるから内容も決まるけど、具体的なセリフが書いてないから、アドリブと言われると、殆どのGMは、アドリブマスターになるだろう。

 >断片的な情報を、自分の経験を元に広げる能力、引き出して加工する能力?

 例えば、「ゴブリンが出る」とだけ書いてあるシナリオがあったとして、ゴブリンの人数をどう調整するか、属性や戦略をどう運用するか、戦う相手か交渉する相手か、ボスかザコか、そうした運用を短時間で決定するための能力がアドリブなわけだ。

 そのためには、卓を囲む面子に対して、ゴブリンをどうぶつけたら楽しんでもらえるか、シナリオを何時に始めて何時頃に終わらせるか、PLはどういう導入、誘導なら載るか、何体ぐらいならスリルを楽しんでもらえるかetc、そういう点について経験があり、想像がつくことが有利に働く。それらの経験はその日にゴブリンを出す為に用意されたものではないだろう、だが、用意してあったかのように役に立つ。

 >ネタから簡単な方針と指針を決めただけのように見えるんだが・・・・ アドリブって、予定外や想定外の事に対する順応力と対応力の事を言うと思ってた。

 >まぁ、単純化すると紙に書いてないことすりゃアドリブと言えるな

 テクニックと称して、自分なりのカスタマイズや、既存作品の返しのパターンに拠り、自分の引き出しから答えを引っ張り出してくることの多かった私は、自らの読解力をもってシナリオと向き合い、シナリオを使いこなす努力を怠りがちだったのかも知れない・・・と、自戒しつつ「わかったつもり読解力がつかない本当の原因」を読んでおりました。